廊-KOHBUNDOでは6月、昨年札幌で開催した個展<Unfolding View 展開する街>が好評を博した近藤マリアルイーザ明子による写真展を行ないます。
ブラジルに生まれ育ち、建築を学んだ作家はやがてカメラを手に街を歩き始めました。ファインダー越しに見つけたのは、隣接し、重なり合うビルディングが織りなす幾何学模様の数々。偶然の産物でありながら、まるで予めデザインされていたようにすら見える風景には、調和と意外性という相反する要素が共存します。
同時に、精緻に制作されたプリントから見えてくるのは、コンクリートのひび割れや鉄筋の錆、壁面に浮かぶシミ。無機質な幾何学模様の中にも不完全なゆらぎが含まれるのは、写真表現ならではかもしれません。
本展は、札幌で開催された個展に未発表の作品を加えて再構成しました。
見慣れた街の見え方が変わる写真展です。短い開催期間となっていますが、ぜひ会場にお越しください。
<展示期間>
2022年6月11日(土)~19日(日)
10時30分~18時(水曜定休)、最終日は17時まで
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