廊－KOHBUNDO ではこの夏、書家・塩﨑艸の個展を開催いたします。十勝出身の作家は、帯広柏葉高等学校をはじめ道内の高校で教鞭を取ってきました。長らく書の指導に当たる一方、在職中から作品制作を続け、毎日書道展や奎星展での受賞を重ねています。
現在は札幌在住しており、帯広での個展はじつに20年ぶり。令和元年に教職を退いてから新しく掲げた主題「夢幻泡影（むげんほうよう）」の展示としては初開催となります。
今回展示する作品36点は、いずれも「夢」「幻」「泡」「影」を表現したもの。文字の面影を残しつつ、絵画のようにすら見える書には、同じ文字を書いたものであっても同一のものが一点もありません。
新しい書の表現を追求する作家は、人生をたとえた仏教用語から引く主題のとおり、現実と幻との狭間、あるいは世の物事のはかなさを、わずか四文字によって表現しています。
個展開催に合わせて制作された新作をまとめて観覧できる貴重な機会となります。ぜひ
会場にて、ごゆっくりお楽しみいただければ幸いです。
＜展示期間＞
2023年8月11日（金）～20日（日）
10時30分～18時 （8月16日（水）休廊）
※作家在廊予定
8月11日－13日（13日は昼まで）、19日－20日（19日は昼以降）
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