廊-KOHBUNDOの9月の展示には、和紙を用いたペーパースクリーンによる制作を行う孔版画作家・千葉定是を迎えます。
とかち孔版画の会代表も務める同氏が、さまざまなモチーフを制作してきた作品群の中から、本展ではアイヌ文様を独自の解釈で描いた作品にスポットを当てました。
作家は、今年8月に浦幌町立博物館で「蔵書票(書票)」の展示を開催。本の持ち主を記した小版画として歴史のある蔵書票(エクスリブリス)の制作に、自身も長らく取り組んできました。2004年にはアイヌ文様による作品で台日蔵書票交流展に入賞を果たしています。
本展ではその入賞作品もご覧いただけるほか、新作となる大判作品「アイヌ文様曼荼羅Ⅲ」など大小合わせて43点を展示しています。
独自の技法を駆使し、幾重にも版を重ねて刷り上げられた作品の数々は、作家による解説を聞くとさらに愉しめるはずです。ぜひ会場でご覧ください。
<展示期間>
2021年9月4日(土)~20日(月)
10時30分~18時(水曜日定休)
<作家在廊予定>
平日:昼過ぎから17時まで(不在日あり)
土日祝日:昼過ぎから17時まで
Comments