あっという間に桜が満開を迎え、新緑が芽吹き始めた5月。廊―KOHBUNDO―では、ペーパーワークによる立体造形作家・加藤かおりを迎えての展示を開催します。
メルボルン大学大学院(豪)で修士課程を修め、これまでにイタリアやカナダなどで作品を発表してきた作家による2年ぶりの個展です。
1枚の紙に山折り/谷折りをただただ繰り返すことで生まれる直線だけの幾何学模様。時に数千回にも及ぶシンプルな作業のはてに、それが折られた紙だけによるものとは想像できない不思議な造形が現れます。
会場は、作家自身によるインスタ―レーションを中心に新作15点で構成しました。繊細かつ複雑な造形を愉しめる小品から、ギャラリーの壁に陰影で描き出すドローイング風の作品まで、この場限りの展示となっています。
単純なものから生まれる複雑性。あるいは複雑なものが内包する単純さ。作品が表現する多様なグラデーションをぜひ会場でお楽しみください。
<展示期間>
2021年5月1日(土)~16日(日)
10時30分~18時(水曜日定休)
<作家在廊予定>
5月1日(土)・2日(日)、以降未定
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